ゲスト:NPO京都景観フォーラム理事長 (社)京都府建築士会会員
内藤 郁子さん

2008年に「京都市未来まちづくり100人委員会」がスタートし、その中の一つとして「市民の景観チーム」があり、専門家、行政の方、市民の方々と多彩なメンバーで、3年間、毎月1回の会議を開き、色々検討しました。このチームを母体に活動を始め、昨年11月にNPOとしての認証を受けました。
もともと進化する景観条例ですから、当NPOは、市民が主体となって景観を進化させたいと考えています。景観を整えると資産価値が上がり、その過程で、みんなの気持ちが纏りコミュニティが再構築され、安全・安心・暮らしやすさが進化します。
活動の一つとして、景観を観察するフィールドワークで、「自転車撤去警告看板」が美しくない事に気づき、行政と共に学生デザインコンペを行い、茶色の格子の綺麗な看板に生まれ変わりました。
また、「景観エリアマネジメント講座」を開講しています。ランドスケープ・京都の歴史・法律・京町家・造園・まちづくり・茶道・華道と幅広い講座で、暮らし方や日本人の美意識も学びます。1年目は講義中心の座学で、2年目はより実践的な勉強をし、合計2年で「景観エリアマネージャー」が誕生します。現在合計約50名が勉強中です。
京都市の「地域景観まちづくり協議会」の第1号が間もなく認定されますが、そういう場でも、地域の景観のホームドクターとして、今後、皆さんが活躍されるのを楽しみにしております。
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☆本日の担当:伏木道雄