『きょうと・人・まち・であいもん』番組ブログ、第2弾!

2009年11月までの番組情報は、↓↓コチラ↓↓をご覧ください

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2012年11月04日

2012年11月3日放送 まちの顔としての「クロスピアくみやま」

△▼△11月は「久御山町のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:まちの駅クロスピアくみやま運営協議会会長
    田中 秀和さん

tanaka_hidekazu.jpg まちの駅「クロスピアくみやま」は、地域の情報発信や地域のひとと来訪者との出会いと交流の施設で、久御山町が建設、運営しています。農商工、市民、商工会、行政、交通などの委員で運営しています。 町内には約1500社の企業があり、うち半数が工業系です。農業も多いですが、商業は大規模施設ができたこともあり個店は少ないです。鉄道の駅がないので駅前商店街がありません。そのため、この施設がまちの玄関としての機能を果たせたらと考えています。
 1階はバス待ちや休憩の場と、エコファームの野菜や特産品販売、企業展示に使っています。2階は産業情報ロビーとして、工業事業者の技術展示などをしています。ただ、この展示は、根幹の部分は取引企業との守秘義務で外に出せないという悩みもあり、難しいところがあります。しかし、それぞれの企業の主となる事業に加えて、将来を見すえ新しい事業を始めて企業の寿命を延ばすという視点で、企業者同士で勉強をしあいながら何か新しい連携ができればと考えています。
 工業者同士だけでなく、たとえば「畑の畝巾に応じて先の巾が変わる農機具」という、農業と工業のコラボなどができればおもしろいなと思います。それぞれの得意な分野を活かすものは、すべて現場にころがっていると思いますね。
 オープン3年目でかなり知られるようになって、会社の面接会場や会議室としても使って頂くようになりました。また、この施設の中にアンテナショップとして試作品を設置して意見をとり、またより良い製品にして世の中に出すということもやられています 。ここに置いている製品を見て問い合わせが入ったという声もあり、自社でPRするだけでなく、この施設を自由に、存分に使ってもらえるとありがたいです。





☆本日の担当:山本晶三

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2012年10月30日

2012年10月27日放送 三条特集 暮らしを彩る雑貨を

ゲスト:VEST MODE
    真下 裕行さん

mashita.jpg 三条烏丸を東に入った南側、烏丸アネックス3階にあります。ヨーロッパを中心に世界の雑貨から、キッチン・リビング用品、アンティーク物など、デザイン性の高いもの、飽きのこないもの、流行のないものを集めています。
 今年の4月5日にオープンして、まだ7カ月目です。それ以前は、30年間西陣の織元の家業を継いでいましたが、訳あって廃業することとなり、それなら今までしたかったことをと、若いころから好きだった雑貨やインテリアに関するお店を始めました。建築についてもとても関心があり、結婚して家を建てた時も、インテリアを黒を基調にしました。このお店も同じく黒をベースにして、ヨーロッパの鮮やかな品物が映えるように考えています。
 お店の名前のヴェスト・モードはBではなくVで始まります。というのは、Vはバリュアブル、価値あるもの。Eはエレガント、美しいもの。Sはスマート、おしゃれなもの。Tはテイストブル、味わい深いもの。という意味を込めています。私の好みでかなり我がままにセレクトしていますが、こんなものがあれば便利だなというものと、プレゼントされて嬉しいもの、という観点で選んでいます。ですので、ギフトにお買い求めに来られる方が多いです。
 三条は大好きです。古き良きものと新しいものが、バランスよく混在している、まさに京都を象徴する通りだと思っています。三条にお越しの節は是非、暮らしを豊かにするものを探しに当店にお立ち寄りください。
http://www.vestmode.com/


■□■ 会員紹介 ■□■
お客さまの夢を描く キャンバスホーム。 代表  瀧口 静さん

takiguchi.jpg 長岡京市で営む「キャンバスホーム。」はお客さまの住宅の夢を、まっ白なキャンバスに描きたいと名付けた社名です。主に住宅や店舗の、営業から設計・見積り、施工管理、引渡しまで、一人で手がけています。先日、大規模なリフォームと耐震補強を併せた工事が完成しました。ご要望とおり収納を充実させ広々とした空間を得ました。また補助制度を利用してお客さまの負担を軽減できたので更に喜ばれました。   
 震災以降は耐震診断などのお問合わせも増えましたし、テレビ番組の影響か大掛かりな改修を望まれる方など、様々なお客さまがいらっしゃいます。特に住宅では、奥様の良い相談相手として、女性ならではの目線でご要望にお応えしています。





☆本日の担当:内藤郁子


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2012年10月25日

2012年10月20日放送 受援力の必要性

震災特別放送 被災地で活躍する建築士の声

ゲスト:(社)宮城県建築士会理事 (株)都市リサーチ 代表取締役
    大竹 雅之さん

otake.jpg 仕事では、地域計画、まちづくりのコンサルティング、建築の設計に携わっています。私は仙台生まれ仙台育ちで、中心部に自宅のマンションがあり、少し郊外に抜けたところにある実家を事務所として、高齢の父の介護をしながら仕事を続けていました。築50年を超えていた実家は、幸いにも瓦と外壁漆喰が落ちた程度の被災で済みました。父の安全を確認した後に自転車で駆けつけた妻の居るマンションは、荷物が散乱し足の踏み場もない状況でした。まず、その建物体を見て致命的な被害がないことを確認し、その後公民館に避難されている住民の皆さんに、建物に戻れる旨を伝えました。また、戻られた皆さんには、高架水槽に残る水を、あらゆる容器に生活用水として貯めるようアドバイスをしました。ここは、県警や県庁などが集中している地域で、電気はすぐに、また水道は3週間後に復旧しました。しかし、逆にガスは末端からということで復旧に3ヶ月掛かりました。
 建築士会の応急危険度判定業務については、高齢の父や郊外にいる妻の母親の介護などがあり、猶予いただきました。現実には、買い出しやガソリン確保など、特にヘルパーさんが復帰されるまでは大変でした。
 このような復旧対応の中で、気になったことが2点ほどあります。それは、震災直後、自治体の職員が全国の自治体に向け支援のお願いをしたところ、各自治体から問い合わせがあり、また直接出向いてこられた方もいらしたのですが、実際にはそれらの応援に対応できないので、断わらざるを得なかったとのことです。また、建築士会も同様で、他の建築士会からの支援の申し出を同じ理由から断らざるを得なかったのです。後日、ネットで見たのですが、受援力が必要だと語る方がいらっしゃいました。援助する側の努力とともに、援助を受ける側にも受けるだけの力が必要だということなのです。援助物質や援助そのもののマンパワーを受けるだけの力を、普段から備えておくことが震災等の対応として大切なのだと考えるのです。(来月の放送に続く)






☆本日の担当:衛藤照夫

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2012年10月13日

2012年10月13日放送 シームレス化が解決のカギ

△▼△10月は「歩くまち京都」をピックアップ△▼△

ゲスト:同志社大学 商学部教授
    青木 真美さん

aoki.jpg 商学部でどうして交通を?と疑問をもたれることもありますが、貿易や物流を考えれば、そこには物や人の流れがあります。昨今では特に人を運ぶ旅客輸送が大きな課題となっています。
 いま関わっている京都市の仕事としては、道路の技術的基準の改正があります。これは地域にあわせた道路のあり方を実現するためのものです。例えば一日の車の交通量が一定の区間では、車線数を見直し、自転車の通行帯の新設や歩道を拡幅する等の検討をしています。
 京都に特徴的な問題は、市内の道路が直角に交わっていて通行しやすい反面、右折左折が頻繁で渋滞を起こしやすいことです。また細街路も多く、歩行者と自転車との事故も少なくありません。加えて店や問屋が集まる中心部では、物資搬送のトラックなども多く、危険性も高いのです。そこでは、車両規制や一方通行にするなどの調整をし、事故を少なくすることが求められます。
 さらに京都市では、自家用車に乗らない、つまり公共交通機関をできるだけ利用する「歩くまち京都」も推進されています。実は来年から交通ICカードが、全国の交通機関で共用できるようになります。ハードならぬ事業者間のバリアフリー、これをシームレス化と呼んでいますが、今まではなかなか実現できませんでした。ここ京都でも、実際のところ鉄道系は充実しているのですが、会社が違うため利用者がそれらを組合せることができず、おおむねバスを利用するという状況がありました。その結果、毎年およそ3割の観光客が、市内観光の際の交通渋滞に厳しい評価をしています。
 シームレス化によって移動がスムーズになれば、「歩くまち」の実現となり、観光都市としてもイメージアップにつながることでしょう。





☆本日の担当:竹山ナオユキ

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2012年10月06日

2012年10月6日放送 歩くことが楽しくなるように

△▼△10月は「歩くまち京都」をピックアップ△▼△

ゲスト:元京都市未来まちづくり100人委員会 あんぶらチーム チームリーダー
    田村 剛さん

tamura.jpg 大学では景観形成や風景を研究しています。道路を歩いている時に車が来たりすれ違うのが大変だと、風景等を見ることができなくなります。建物や町並みも、距離を変えて離れたり近づいたりするとおもしろいのですが、まず、そういう景観を楽しめる道が大切だと思いました。
 「あんぶら」という名前は、ぶらぶらと目的もなく歩くというイメージで、ラテン語っぽくしました。「あんぶら」の活動は、ウォーキングイベント等をやって、一番大切にしているのは、有名処を歩くのではないことで、観光地と観光地を点で結ぶのではなく普段から歩いている道を楽しく歩けるように、ということを理想にしています。あまり人が来ない道や小さいところでも、おもしろいところがありますし、クイズをやりながら歩いたりします。
 「あんぶら」というフリーペーパーも発行しています。あまり有名ではないけれどもおもしろい所や、実はこんな歴史があるんだということも紹介しています。また、歴史などを知らなくても、屋根の瓦のマークやマンホール、看板等おもしろい物を見つけながら歩くと楽しいですというようなことも掲載しています。
 「歩きにくい道」という取組みもしました。「市民参加」という壁がすごく高く感じていましたので、市民が参加しやすくなることをしたいと思いました。歩きにくいと思った道を携帯電話で写真を撮って、GPSの位置情報を送ると、マップができるという仕組みです。グーグルマップでそのポイントと写真を載せています。実際に改善された道もあり、土木事務所の方からも、こういう情報はすごくありがたいと言われてうれしかったです。
 伏見に住んでいて、太夫や鹿鳴館、幕末、戦国時代等色々な時代衣装に扮装して歩いて楽しむイベントもしています。
あんぶらフリーペーパーや歩きにくい道のHP





☆本日の担当:上原智子

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2012年09月29日

2012年9月29日放送 三条特集


ゲスト:ひゃくてんまんてん
    石田 洋子さん

ishida.jpg お店は、文化博物館の真ん前、横山ビルの2階にあります。カレーラーメンが人気メニューです。15年前にカレーとラーメンの店として始めました。スパイスなどに拘ってじっくり煮込んだカレーを作っていましたが、ある時お客さんが、だったらカレーラーメンにしたら?と薦められて始めました。
 麺も自家製で毎日打っています。麺は一週間ほど寝かせた方がおいしいと言う人もおられますが、私はやっぱりできたてがおいしいと思います。ですので、手間がかかりますが毎日出る分だけを作ります。
 15年前の三条にはまだお店はあまりありませんでした。糸偏の会社などが沢山あって、そこにお勤めの方が来てくれていましたが、今は随分様変わりしました。お店も増えて人通りも多くなって、とても賑やかになりました。世界中から来てくださいます。
 三条のお客さんはとても質が良くて、ほんとうにええとこでお商売させて貰えて幸せだと思います。近所のご年配の方も時々階段を上がって来てくださいます。お届けしますのにと言うのですが、リハビリを兼ねて会いにくるんだとおっしゃいます。地域の方にお役に立てたらとても嬉しいので、会社や家族の集まりにも使って頂けるよう協力させて貰っています。
 協議会の役員が若い人に交代されたそうですが、若い力に期待しています。私もこれをきっかけにいろんな方に参加するように声を掛けていきたいと思います。


■□■ 会員紹介 ■□■
宇治に根差して30年 景観まちづくりを考える
金森一級建築設計事務所 宇治支部会員  金森 清正さん

kanamori.jpg 事務所を開設して30年余り。病院・製薬工場などの設計監理や、宇治市などの公共施設の設計の仕事を多く手掛けています。また造園家と協力し、庭園内施設の設計・現地での施工及び技術指導を行っています。
 平成14年の宇治市の「都市計画マスタープランWS」の参加を手始めに、地域の人々との活動を始め、地域に根差した「まちづくり」を考え、行政と共に考え・行動し提案できる組織にしたいと思っています。
 文化財保護法に「文化的景観」が加わり、宇治には都市部で初めて選定された「重要文化的景観」区域があります。歴史的文化景観の維持向上を図ることを目的にした「歴史まちづくり研究会・うじ」の会員としての活動も積極的に始めています。





☆本日の担当:内藤郁子

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2012年09月26日

2012年9月22日放送 ネットワークを広げて連携することの重要さ


ゲスト:(社)福島県建築士会 田村支部支部長、結建築研究室 代表
    佐久間 保一さん

sakuma.jpg 震災当日は事務所で図面を描いていました。大きく長く続く揺れでしたが、阿武隈山地は地盤が良く、停電もなく、当初は津波も原発の被害も全く分かりませんでした。その後、福島第一原発に近い富岡町から、200人余の方々が三春交流館に避難して来られました。私は当時自治会長で、避難先が次々と変わり疲れきった表情の方々に、避難場所、食料、寝具などの手当に協力しました。
 震災3日後に応急危険度判定業務の依頼が、隣接の須賀川市と郡山市からありました。それぞれ3日ほど判定業務に参加しましたが、ガソリンが問題でした。須賀川市からは優先的給油の証明書が貰えましたが、現実には、警察近くのスタンドは良いのですが、離れたところでは応急危険度判定の建築士には看護師さんのような優先的な扱いはありませんでした。判定業務の認知度の低さを思い知ったところです。郡山市では、証明書の発行さえもありませんでした。
 復興はなかなか進みません。岩手の中村さんが職人不足を嘆かれていましたが、こちらは原発問題です。収束の方向性が見えず、復興スケジュールが立てにくい状況です。自治体そのものが避難している状況ですから。
 子ども達が外で遊べない、仮設住宅から掛かりつけの病院に車で向かう途中で老人が事故にあったなど、厳しい状況があります。先の見えない復興の遅れについては、忍耐強いと言われる我々東北人にも限界が来ているように感じます。
 歴史的価値のある建造物をマネジメントするヘリテージマネージャー制度の運用に、ようやく当地も乗り出しました。
 私の所属する三春町住宅研究会では、阪神淡路大震災後の長田区住宅復興プロジェクトや新潟での被災調査などに参加し、活動を進めています。建築士会連合会のまちづくり会議にはパネリストとして出席しました。ここで学んだことは、現地での支援活動だけでなく、ネットワークを広げて多くの地域の皆さんと連携することの重要さです。
 東北とは距離的に遠い関西の皆様も、どうぞ、苦しんでいる地域や人間がいることを忘れないでいただきたいと思います。





☆本日の担当:衛藤照夫

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2012年09月18日

2012年9月15日放送 働きたいおんなたちの居場所をつくりたいからはじまった活動

△▼△9月は「宇治のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:特定非営利活動法人 働きたいおんなたちのネットワーク 代表理事
    吉田 秀子さん

yoshida.jpg 1999年宇治市の公募スタッフとして女性政策のフェスティバルの企画をしていたときに、切明友子さん(現・ネットワーク副理事)と意気投合し、自分らしく働ける場がもっとあればいいのにという思いから、「それなら自分たちで作ってしまおう」と翌年にはNPO法人を設立しました。現在は6人の理事で様々な活動を続けています。
 設立当初は女性講師支援事業をスタート。起業予定女性は融資もままならないことが多いので、初期投資がなくても、地域の人たちにも役立ち、彼女たちの就業や自立支援になるように、持っている資格を活かしたガーデニングや園芸療法などの講座を開きました。次に講座参加者の子どもたちを一時的に預かる場としてキッズサポート事業を展開していきました。
 2003年からは宇治橋通商店街振興組合と協同の形で「親子広場つむぎ」を開設し、子育て支援の拠点となりました。今は事務所と町家かふぇとして使わせていただいています。町家かふぇは調理師の資格を持った30代の女性が火、水、土、日の4日間オープンしています。献立から調理、給仕までこなされ、自立を目指して奮闘中です。地域常連さんの他、観光客も手作りのランチに舌鼓、好評を得ています。
 団体としては、宇治市災害ボランティアセンターに加入しています。8月14日の宇治市大雨災害時の活動にも参加しました。
 昨年の3月11日東日本大震災後、9月にはボランティアバスで支援に行きました。どうせなら働きたい女性がいるところに行こうということで、気仙沼大島の明海荘を紹介してもらいました。「お茶しませんか」と言って避難所を廻り、女性たちの声を聞きました。地元の働きたい女性たちと女性と子供たちの居場所「おぢゃのみ工房 子葉輝(つばき)」を作りました。子どもの自習室もあります。また、津波で濡れた着物の端切れを材料に数百年前の津波で島民を助けたという逸話のある「みちびき地蔵」の人形とやぶ椿をかたどったポーチの商品開発をし、多くの島民が手作りし、震災遺族に贈られました。それがかわいいので販売もされるようになり、宇治の事務所でも取り扱っています。また着なくなった着物の材料提供もお願いします。(TEL:0774-23-5390)





☆本日の担当:桂 浩子

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2012年09月12日

2012年9月8日放送 これからの「あがたさん」

△▼△9月は「宇治のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:県神社 宮司
    田鍬 到一さん

takuwa.jpg 宇治川の西岸に位置します県(あがた)神社は、千数百年の歴史を有する古社で、「一事一願成就」の霊験あらたかな神社として、人々の信仰篤い神社です。1月の初県祭と6月の県祭は、人々に「あがたさん」と呼ばれ親しまれ、特に6月5日の県祭は、「暗夜の奇祭」として大変有名です。また、6月8日には疫病や災厄を祓い地域の安全を祈願する大幣神事が、11月5日には宇治茶の隆昌と茶文化護持のため献茶祭が執り行われます。
 江戸時代以降は、京阪神や滋賀一円の多くの講(信者の集まり)が参詣して大変賑わいました。近年までこの講が祭りの担い手の中心的な役割を果たしてきましたが、最近の人々の宗教観やコミュニティの変化により、講はここ20、30年間ですっかり衰退してしまい、このことが、祭の担い手の中心が講から地元の方々へ変わる大きなきっかけとなりました。
 まず、地元の若者たちが中心になって自主的に「梵天講」を発足し、県祭の梵天渡御の復興を成功させ、これに呼応して自然発生した「この笛ふくや会」が自作自演の演舞を披露しました。これらの動きはさらに広がり、初県祭の子供神輿や子供による獅子舞など、地元の幅広い年代の多くの人々が祭礼に参加するようになり、祭りの担い手となった地元の人々は、宇治のまちおこしの力強い原動力になりつつあります。さらに今年、宇治市の歴史的風致維持向上計画に伴い、大幣神事が無形民俗文化財の第1号に指定されたことは、大きな励みになり大変喜ばしいことです。
 今後の「あがたさん」が、歴史ある宇治の文化と伝統を守り育て未来へ引き継ぐ拠点として変化していく様をじっくりと見届けたいと思います。





☆本日の担当:西田教子

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2012年09月04日

2012年9月1日放送 宇治橋通り商店街

△▼△9月は「宇治のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:宇治橋通商店街振興組合 理事長、(株)朝日屋三元呉服店 代表取締役
    中西 敏さん

nakanishi.jpg 当商店街は、JR宇治駅前から宇治橋にかけて850mもの長さがあり、室町時代から商店が立ち並ぶようになったと言われているほど歴史のあります。平等院への通り道になっていることもあり、利用者は地域住民だけでなく、観光客も多くみられます。
 しかし、地域の繊維産業の不況や、近隣の工場などの閉鎖にともない10数年ほど前から客数が減りだしました。このままでは客足は減少するばかりだという危機感から、宇治橋通商店街振興組合は商店街に人を呼び戻すための取組みを始めました。
 掲げた目標は「笑店街」。買い物に来たお客が店員とコミュニケーションを取り、お客同士でも会話ができる、ほっとする商店街を目標にしました。商店街の中に設置された街角ギャラリーや街角博物館、街角ムービー、ほっこり椅子などの取組みは、地域コミュニティの核となるようにという期待が込められています。
 商店街の道路も、通過交通や観光客の増加などにより、車との接触事故の危険が懸念されたこともあって、無電柱化や段差解消のバリアフリー化など、安全に買い物ができるように配慮しています。実際にお客さんからも「すっきりした」「広くなった」との声があり好評で、電線を地中化した商店街からは、宇治川越しに遠くの山が見えて爽快です。
 また、「宇治橋通り笑顔がいっぱいわんさかフェスタ」は、地域の学校、団体など多数が参加する恒例行事として定番化しています。昼前から商店街が歩行者天国になり、マーチングバンドが通りを歩くなど賑わいを見せています。
 今後も、当商店街が地域の核として活躍される様を、期待を込めて見守っていきたいと思います。





☆本日の担当:中田 哲


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