『きょうと・人・まち・であいもん』番組ブログ、第2弾!

2009年11月までの番組情報は、↓↓コチラ↓↓をご覧ください

 ☆ http://kyoto-hitomachi.seesaa.net/


2012年01月31日

2012年1月28日放送 ニュージーランドだより 2

ゲスト:グローバル・アーティスティック  岩崎 亮平さん

iwasaki.jpg クライストチャーチは南北の島のうち南の一番の都会です。2010年9月のM6.1の地震では死者がゼロでしたので、日本ではあまり報道されませんでしたが、そのあと2011年2月に、CTVビルが倒壊し日本人の留学生がたくさん亡くなるというM6.3の地震が起こりました。建物が先の地震で傷んでいたところに次の地震が来たために被害が大きくなったのではないかとも言われています。レンガ造の建物だったのも原因です。
 そもそもここは沼地を埋め立ててつくられたので、大きな液状化被害が見られました。今回の死者の大半を出したCTVビルについては、政府から独立した王位委員会が、設計や施工に不良があったのではないかと調査をしています。日本と同じく2つのプレートが沈み込む位置なので、過去80年の間にM8クラスの地震が他に2回起きています。
 宅地や土地自体が広いので、被災者は庭にテントを張ったりしていましたが、水、ガス、電気などのインフラが止まり給水車が来るなどは日本とおなじです。
 地割れなどもありましたが、建物は壁のクラックやドアが開かない程度で倒壊するというものはあまりありませんでした。ただ、市の中心部は8ヶ月たった時点でも、順番に日や希望者を限ってバスに乗せて立ち入ることしかできません。まだ余震が続き、大聖堂も修復作業中にまた壊れてしまうなど、再開の時期が掴みきれない状態です。 
 日本と違うなと思ったのは、地震直後に首相と行政、消防、警察のトップが1つのテントに常駐し、テレビで日に何度も状況報告をしたことです。徐々に被災者は戻っていますが厳しい状況です。そんな中でも東北地震の際の救援もあり、両国の絆が深まったと思います。


■□■ 会員紹介 ■□■
特定非営利活動法人 まちづくりねっと・うじ
事務局長 谷山 光さん

taniyama.jpg テキスタイルデザイナーを目指していましたが、建築家の兄の設計事務所の営業を手伝っているうちに忙しくて図面を書く羽目になり、本気で建築を勉強せざるを得なくて晩は専門学校に通いました。士会連合会主催の設計コンペで銀賞を受賞して建築がやみつきになりました。
 その後、大阪工業技術専門学校の講師として勤務し、退職後は地域に根ざした活動をしたいと思い、地元宇治でNPOに参画しています。宇治在住の建築士の方々と共に「歴史まちづくり・うじ」という研究会を立ち上げ、平安時代のまち割りの面影が残る宇治橋周辺の中宇治地区の修景や保存方策等の研究をしています。





☆本日の担当:山本晶三
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2012年1月21日放送 朱八学区の安心安全

△▼△1月は「朱八学区のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:朱八学区自治連合会会長
    土井 廣明さん

doi.jpg 「安心安全ネットワーク」は、自治会と社会福祉協議会をはじめ、消防分団や防災会、民生員、老人福祉員などの各団体と連携して、お年寄りの見守り活動を中心に、安心安全のまちづくりをしていこうと活動しています。
 たくさんの方が関わっていますが、一番の母体は身近にいる町内会の皆さんです。その中でそれぞれの団体が協力して地域全体を支えていくということです。町内会長さん・隣組さんが町内にどんな人がいらっしゃるかを把握し、何かあれば町内会長さんから自治会など各団体に連絡が入ります。
 また、現在は一人暮らしの高齢者の方に「我が家の安心カード」というものを配布して、「災害時」ではなく、普段から備えていただいています。カードには、ご自身の名前・住所・生年月日・緊急の連絡先・かかりつけの医療機関などを記入し、万が一の時には、カードを見れば救急対応もスムーズに行えます。誰が見ても出来るだけ同じ様な対応ができます。地域の方がご自身で作られていたものを、地域として他の皆さんにもお知らせするため地域での取り組みとしました。内容も老人福祉員さんなどがチェックして、新たな情報に更新されていきます。
 日頃のコミュニケーションは重要で、地域の各学校や病院とのつながりも、安心安全の元になります。御近所のおつき合いは『のりしろ』の関係です。のりしろは大きすぎても邪魔になるし、小さければのりは付きません。大きくなりすぎず、小さすぎず、適度な関係が一番だと思います。





<教えて!建築士さん>
担当・伏木道雄、案内・下村委津子





☆本日の担当:遠島和恵

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2012年1月14日放送 地域の防災を皆に分かり易く

△▼△1月は「朱八学区のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:朱八地域自主防災会
    太田 興さん

ohta.jpg 京都生まれで京都育ちですが、西宮に住んでいた時阪神大震災に遭遇しました。京都に戻り朱八学区で自主防災活動をお手伝いすることになり、阪神での体験を踏まえ、実際に役に立ちそうなことを提案して実行してきました。
 まずは、防災に関する連続講座、名付けて「フリップ防災講談」です。面白く楽しく、災害に対する関心や知識を持っていただくため、地震の原因になっている地殻のひずみを積立式定期預金に、また地震の強さは牛乳瓶やドラム缶など、皆さんがよく知っているものに例えたりして視覚的に理解してもらいやすい工夫をしています。
 地震への備えは、水や乾パンなどの食料の備蓄はもちろん、家具の転倒や、家屋が倒壊して非常用車両が通行できなくならないかをまず考えようということをお話しています。地震による死亡者のほとんどが、発生後10数分の間に占められます。第一は死なない、ケガをしないことが重要と説いています。住宅の課題には、住み手が自分の責任で対応していけないといけないのです。
 京都市の各地域で住民が自主的に避難所を運営するなど、地域の実情に応じたマニュアルを住民主体で作成していく方針だそうです。今後の災害対応は行政任せではなく、まずは、自分の住んでいる地域を歩いてみて、何が強みで弱点はどこか知ることから始めるのが良いと思います。
 2040年の前後10年までは地震が増えます。学区内には教育機関も多く、社会を担う世代に防災教育をすすめて、彼らが災害時に地域をサポートしてくれる存在になってくれることにも期待をしています。




<教えて!建築士さん>
担当・伏木道雄、案内・下村委津子




☆本日の担当:竹山ナオユキ


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2012年1月7日放送 (社)京都府建築士会の活動

△▼△新春特別放送△▼△

(社)京都府建築士会 会長 衛藤照夫
 同 まちづくり委員会放送部会・青年部会 江坂幸典
 同 まちづくり委員会 委員長 篁 正康 
 同 まちづくり委員会放送部会部会長 伏木道雄

esaka.jpg 明けましておめでとうございます。今年は、決意の年で、良い日本・良い世界を作るため、しっかり活動して行きたいと考えています。
 まちづくり委員会の昨年の活動は、伏見工業・洛陽工業・宮津高校への出前授業、修徳学区のまちづくりなどに取り組んできました。青年部会のまちづくり関係では、地域・行政・まちづくりセンターと協力し、六原学区の空き家対策に取り組み始めました。ラジオ部会では、毎月一つの元学区を取り上げ、各地域でのまちづくりについてお話を伺いました。建築士会では「まちに出て活動することが大切」と、考えており、地域の方々、行政、地元の大工さん・設計士さんと協力し、空き家対策や耐震診断、耐震改修などにも取りくんでいます。
 また、東日本大震災復興の支援活動として昨年4・5月に震災復興特別放送を組み、現地で活躍している建築士会の仲間の意見や活動を、生の声で報告していただきました。今年の春から定期的にお届けできるよう、現在準備中です。仮設住宅の改善、復興住宅地域のレイアウトの考え方など取り組むべき問題はたくさんあります。昔から津波の被害経験のある地域では、普段からの学習と訓練がされていて、多くの方が避難され助かりました。地域のまとまりと活動の大切さが再認識されました。地元の設計士さん大工さん協力して建てた、温もりある木造仮設住宅も喜ばれているそうです。
 建築士会は、地域の方々、行政と協力し、専門の建築関係の技術・知識を生かして、まちづくりに貢献して行きたい思っています。
 京都府下で活躍されている建築士の皆さん。(社)京都府建築士会には地域貢献活動、各種研究会・勉強会・見学会、ラジオ放送など魅力満載です。ぜひ、入会してください。使命をもって、楽しく活動していきましょう。





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2012年01月04日

2011年12月31日放送 京都の伝統の美を今に活かすということ

ゲスト:文椿ビルヂング 椿ラボ京都
    久和 恵さん

kuwa.jpg 椿ラボ京都は、京都の伝統技術や京都のまちで育てられてきた美意識を、現代人のライフスタイルに落とし込んで活かしながらものを作り、そういう商品を発信していく、というギャラリー・ショップです。
 大阪でアパレルの企画の仕事をしていた頃の私は、京都は「じゃまくさいまち」だと思っていましたが、京都に戻ってきて、京都にはすごくきれいなものがいっぱいあって、残したい景色や建物などがあり、世界中の人が、京都に形あるもの・ないものを求めてこられることが理解できました。
 京都にはいろんな職人さんがおられ、素晴らしい技術を活かした、京都でしか作れないものをプロデュースしています。
 主人が建築設計の仕事をおり、母校の明治時代の立派な小学校が取り壊されたのをきっかけに、そういう建物は地域の人が中核になって守って行かなければならないと思うようになりました。残したいと思う建物をピックアップして、持ち主に使わせてくださいとお手紙を出したり会いに行ったりしましたが、ようやく2004年にこの建物を商業ビルとしてオープンさせることができました。
 消極的な保存ではなく、建物を活かして今の商いの一部として使って残していくことが大事だと思い、ここを使わせて頂けることに誇りを持っていますし、こういう建物の持ち主が、その価値を認識して愛着とビジョンを持って守って行ってほしいと願っています。
http://tsubaki.amgrrow.com/



☆本日の担当:内藤郁子


■□■ 会員紹介 ■□■
住み継いでいける住宅づくりをめざして
プリヤデザイン一級建築士事務所 代表  岡本 一真さん

okamoto.jpg 5年前に設計した住宅が「京都デザイン賞」に入賞することができましたが、何よりも施主さまが喜んで住んで頂けていることが嬉しいです。
 仕事は男女のペアでしており、彼女が住宅における色あいや佇まいといった感覚的な方向づけをし、私は機能性や合理性などを検討し、2人の考えの合致点を模索しながら設計します。また、住む人の個性と町並みといった社会性とを調停することを意識し、住み継いでいける普遍的な住宅づくりをめざしています。
 一つひとつの仕事を丁寧にさせて頂くことで、幸福な連鎖は生まれると思います。



☆本日の担当:齋藤義憲
posted by 京都府建築士会 at 12:22| Comment(1) | TrackBack(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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