
そもそもここは沼地を埋め立ててつくられたので、大きな液状化被害が見られました。今回の死者の大半を出したCTVビルについては、政府から独立した王位委員会が、設計や施工に不良があったのではないかと調査をしています。日本と同じく2つのプレートが沈み込む位置なので、過去80年の間にM8クラスの地震が他に2回起きています。
宅地や土地自体が広いので、被災者は庭にテントを張ったりしていましたが、水、ガス、電気などのインフラが止まり給水車が来るなどは日本とおなじです。
地割れなどもありましたが、建物は壁のクラックやドアが開かない程度で倒壊するというものはあまりありませんでした。ただ、市の中心部は8ヶ月たった時点でも、順番に日や希望者を限ってバスに乗せて立ち入ることしかできません。まだ余震が続き、大聖堂も修復作業中にまた壊れてしまうなど、再開の時期が掴みきれない状態です。
日本と違うなと思ったのは、地震直後に首相と行政、消防、警察のトップが1つのテントに常駐し、テレビで日に何度も状況報告をしたことです。徐々に被災者は戻っていますが厳しい状況です。そんな中でも東北地震の際の救援もあり、両国の絆が深まったと思います。
■□■ 会員紹介 ■□■
特定非営利活動法人 まちづくりねっと・うじ
事務局長 谷山 光さん

その後、大阪工業技術専門学校の講師として勤務し、退職後は地域に根ざした活動をしたいと思い、地元宇治でNPOに参画しています。宇治在住の建築士の方々と共に「歴史まちづくり・うじ」という研究会を立ち上げ、平安時代のまち割りの面影が残る宇治橋周辺の中宇治地区の修景や保存方策等の研究をしています。
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☆本日の担当:山本晶三